CPAPの通院やめませんか?②睡眠時無呼吸症候群の危険性

前回の記事で「睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは」を書きました。

今回は睡眠時無呼吸症候群の症状&危険性について書いていきます。

 睡眠時無呼吸症候群の症状

睡眠中に筋肉が緩むことにより、舌の付け根が喉に落ち込んで、気道を塞ぎます。意識がある起床時に発生することはありません。

睡眠中の浅い呼吸では、塞がった気道は元に戻りません。血中酸素濃度が低下し、脳が目覚めて「起きろ!呼吸しろ!」と指令を送ることにより、呼吸を再開させます。睡眠中は何度も無呼吸が発生しますので、そのたびに脳は目覚めるわけです。

これでは安眠できません。

 睡眠効率低下による危険性

健康な人と比べて、睡眠効率が1/3~1/4と言われています。なので、SASの人が8時間寝ても、実際に脳は3時間程度しか寝ていないことになります。睡眠不足はストレスや肌荒れの原因となります。

 集中力の低下

すぐに眠くなる、ボーっとするなど、睡眠不足は集中力の低下を招きます。仕事や勉強に短時間しか集中できない。など、日常生活に影響が出ます。

 日中の耐えがたい眠気

家のリビングでテレビを見たり、読書をしている時。会社のデスクワーク、会議中など、いたるところで睡魔に襲われます。それが食後ならなおさらです。

 居眠り運転

これが一番悩まされました。コーヒーを飲んでも煙草を吸っても、ほっぺたをたたいても、真冬に窓を全開にしても、強烈な眠気が襲ってきます。幸い事故はしませんでしたが、本当につらいです。

 循環器系の異常

睡眠時に血中酸素濃度が低下するため、脳は血圧を上げます。高血圧は動脈硬化や脳卒中の原因となります。

 頭痛

血圧が高いと片頭痛を引き起こすことがあります。また血中酸素濃度が低くなるため、脳が酸欠状態になります。

 突然死

循環器系にダメージを与えるため、リスクが上昇するようです。

 その他の影響

SASによる睡眠中の低酸素血症や高炭酸ガス血症は、肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病と密接な関係があり、様々な合併症を高率に引き起こすことが報告されています。合併症は多岐にわたり、高血圧、多血症、不整脈、虚血性心疾患、心不全、脳血管障害、糖尿病、肺高血圧症、インポテンツなどが代表的なものとして上げられます。 米国の調査では、健常人と比べSAS患者さんでは高血圧は2倍、虚血性心疾患は3倍、脳血管疾患は4倍、糖尿病は1.5倍発症する可能性が高いと報告されています。

引用:SASnet

 次回予告

このように身体に様々な影響を与えます。

次回は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断方法について書いていきます。

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