前回『エンジンルームから甘い匂い①~いやな予感編~』で漏れを止めたにもかかわらず、漏れが再発しました。
でも、前回と漏れの個所が違います。
今回はアッパータンクの亀裂が原因です。
目次
漏れの原因
前回、ラドウェルドで完全に漏れを止めました。
これは間違いありません。
しかし、ラジエーターキャップを新品に交換し、ラジエーターの圧力が高まったことにより、経年劣化していたアッパータンクに負荷がかかり、亀裂から漏れたと考えられます。
修理方法
さぁ、ここまで明確に漏れが見えている状態で、どんな修理がベストなのか考えよう。
ラジエーターの交換
一番手っ取り早い方法ですが、本体2万円+工賃1.5万円と考えると、金欠サラリーマンには痛い出費!
アッパータンクの交換
一昔前ならアッパータンクのみを交換したほうが安く済みましたが、安い社外品のラジエーターが市場に出回ってきた昨今では、あまり有効な手段ではなさそう。料金も1.5万円程度と社外品の新品が買えてしまいます。
漏れ止め剤の再使用
現在LLCの中にラドウェルドが定量入っている中で、これ以上の漏れ止め剤の使用は危険です。ヒーターコアが詰まって、暖房が利かなくなる可能性があります。
アッパータンクにパテ盛り
漏れているアッパータンクの上からパテを盛る方法です。
今回はこの方法を試してみます。
パテ盛りしてみよう!
強力なパテを漏れている個所に盛れば、LLC漏れが止まるはず!
まずはパテ探しから始める。
アメリカで人気のJBウェルド!
とあるサイトで紹介されていました強力パテ、なんでも速乾で強力とのこと↓
オートバックスで売っていました。
早速購入!
クイックウェルド!アメリカの国旗が効きそうな空気を漂わせますw
早速施工する
2液混合型のパテを使用するときは、『用量を守りよく混ぜること』『施工面を荒くし、脱脂すること』が重要です。
混ぜ合わせたら施工面に塗りつけます↓
施工が汚すぎるw
この後、やり直しています。
またまた漏れ発生!
パテ盛りしたのに、パテに亀裂が入って、漏れています。
どうしたものか・・・。
もうラジエーター交換しか方法はないのか。。。
そう思った時、別のパテを見つけました!!
JBウェルドのオートウェルド!
前回購入したのは『クイックウェルド』
今回は『オートウェルド』
なんと、クイックウェルドの2倍の剛性を持つという!
固まれば穴あけも可能!
ネジ山が潰れたボルトに六角レンチを当てて、そこに流し込んで固めれば回せるほどだとか。。。
頼もしい!即購入!価格もお手ごろ!↓
さっそく使ってみた。
ラジエーターのアッパータンク補修は可能!
クイックウェルド・オートウェルド、施工時の違いは?
硬化開始までの時間が大きく違います。
速乾性のクイックウェルドは硬化(常温):4分(完全硬化20分)なので、側面へのパテ盛りもしやすい
オールウェルドは硬化(常温):6時間(完全硬化24時間)なので、側面へ施工した場合やわらかいため垂れてきます。
それ以外は、分量も施工方法も同じです。
早速パテ盛り
私はビニールテープでダムを作って、そこに流し込みました。↓
写真は完全硬化後です。
比べ物にならないくらいカチカチです。
ビニールテープの跡がくっきり残っていますw
濡れているのは、水洗いしたからです。
クイックウェルドはシリコンっぽい素材なので、マイナスドライバーで簡単にそぎ落とせます。↓
オートウェルドはまるで歯が立ちません!カッチカチです↓
まとめ
今回はアッパータンクの一部の亀裂からの漏れでしたので、部分補修で済みました。
亀裂個所がカシメに近い場合は補修が困難かもしれません。
しかし、アッパータンクの経年劣化を止めたわけではありませんので、別の部分が割れてくる可能性もありますので、過信は禁物ですね!
そして、補修後2カ月経過しましたが、いまのところ大丈夫そうです!